第72回:議員インターンシップ拡大の有効性〜若年投票率の向上とインターン参加後の学生について〜
●日時:2022年1月25日(火)16時00分~17時00分
●場所:WEB 会議(Zoom)
●参加団体:26 団体(運営 7 団体含む)
●参加人数:32 名(運営スタッフ 12 名含む)
●内容:
1.情報共有
〇藤井氏(化学物質過敏症 あいち Re の会)
・化学物質過敏症について、前回渡し忘れた資料がある。合成洗剤で無香料、天然のもののリスト。周りの人で、化学物質に過敏な人が現れたときにどういう洗剤を変えればいいか参考にしていただきたい。毎年 5 月に改定している。
〇朝倉氏(金城学院大学)
・金城学院大学で、ソーシャルウーマンというコンセプトのカリキュラムを運営しており、学生たちが社会問題を解決するという取り組みがある。今回、雨の日に使うポリエチレンの使い捨ての傘袋がもったいないということでマイ傘袋を作ろうというプロジェクトを行っている。環境問題の解決プラス 社会貢献をするたびに他の活動をしている団体に寄付ができる仕組み。そのマイ袋を買うとチップが付いていて別の社会貢献する人たちにそのお金が渡り、また次の活動に繋げていくというプロジェクトで、現在クラウドファンディングを実施中。目標額が大きいので、何とか製品化まで持っていき、 大学生協で製品として出したい。あと 3 日しかないが、おたがいさま会議の Facebook に投稿したの でのぜひご協力いただきたい。
https://www.facebook.com/groups/otagaisama.aichi/posts/609179363480999/
2.話題提供
■テーマ
『議員インターンシップ拡大の有効性〜若年投票率の向上とインターン参加後の学生について〜』
河内海人氏(NPO 法人ドットジェイピー愛知エリア代表)
蒔田凌太氏(NPO 法人ドットジェイピー愛知エリア)
〇自己紹介
・蒔田氏(NPO 法人ドットジェイピー愛知エリアスタッフ)
中京大学の現代社会学部社会福祉学専攻 2 年生で 2021 年の 2~3 月インターンシップに参加し、そこ から現在に至るまで NPO 法人ドットジェイピーの愛知エリアのスタッフとして活動している。興味が ある分野は、高齢者福祉、障害者福祉。
・河内氏(NPO 法人ドットジェイピー愛知エリア代表)
愛知県立大学外国語学部英米学科 2 年生。大学 1 年生の夏休みにインターンシップに参加、その後 10 月よりドットジェイピーのスタッフとして活動し、現在は知エリアの代表。興味がある分野は多文化共生。
〇NPO 法人ドットジェイピーとは
・NPO 法人ドットジェイピーは大学生向けのインターンシップを仲介している NPO 法人である。我々自身がインターンシップを受け入れているのではなく、議員や NPO、また大使館などに協力を仰ぎながら、学生と議員、NPO、公的機関を繋ぐ役割をしている。
・現在日本の 80%以上の大学では既にインターンシップ活動を単位認定していて、インターンシップは 今の大学生にとってかなり馴染みのあるものになっているが、ほとんどが大企業でのインターンシッ プである。私たちが提供しているのは企業活動から飛び出し、幅広く社会に触れることをテーマに、 国会や地方議員、NPO、大使館といった場所でのインターンシップとなっている。
〇NPO 法人ドットジェイピーのインターンシップ
・現状、就職前の学生が抱く社会に対する認識と、就職後の現実には大きな乖離がみられるほか、学生は実践的な業務に対して未習熟である。インターンシップに取り組むことで、具体的業務の把握、実践的な技術の習得、責任感・自立心を育成することができ、適切な進路選択に繋げるのがインターン シップの流れである。インターンシップはアルバイトではなく、実務研修であり教育学習プログラム としての側面を強く持っている。
・ドットジェイピーのインターンシップはソーシャルインターンシップである。公益的な活動ができる Japan Producer、主体的に社会問題に対して動ける人材の輩出を目的とし、このJapan Producerを 輩出して若年投票率を向上させていきたいと考えている。
・行動を起こすためにはまず知ることが重要。公益を目指すあらゆる現場にフィールドを広げ、議員や NPO 等の最前線で一緒に活動させてもらうことで、一次情報に触れる機会を増やす。そして自分たち の普段の生活と政治の現場がどのような繋がりを持ってるかを知ってもらい、より主体的に自分の住 んでいる町、または今後作っていきたい日本の姿を考えてもらうことでJapan Producerの輩出に繋げ、若年投票率を向上させようというロジックである。
・インターンシップを通じて、インターンシップ後も継続的に社会課題解決に取り組む人材を創出する。 そして最終的には持続可能な日本をつくりたい。インターンシップに参加することで自己成長し、ボ ランティア活動・社会貢献的活動をする中で公共心の育成がなされ、最終的にはJapan Producerを 創出していく、という理念を達成していきたい。
・インターンシップは春休み、夏休みの長期休暇で行っており、夏だったら 8~9 月、春だったら 2~3 月に実施している。
〇議員インターンシップ
・議員インターンシップの学生側のメリットとして、一つ目は一次情報に触れる機会を作れることであり、例えば政治の生の現場に行くことができるからこそ、授業やニュースだけではわからない政治の 実態を直接学ぶことができる。二つ目は職業意識の向上で、様々な方々との交流を通して、社会の幅 広い事柄に目を向けられるようになり自分の将来の選択肢を充実させることができる。三つ目は早期からの就業体験であり、インターンシップとしては珍しくドットジェイピーのインターンシップは 1 年生がメインと言っても過言ではない。
・議員側のメリットとしては、若者の教育に貢献し、議員活動の公開と透明性をアピールする効果や、 学生と議員の間での交流の活発化させることにある。
〇NPO インターンシップ
・NPO インターンシップは、日本が抱えている社会課題の解決のため最前線で活動している NPO でインターンシップを行うことで、社会課題を直接解決して主体性を育むことができ、Japan Producer の輩 出に繋がっている。日本は人口減少、少子高齢化、財政赤字などにより行政機能が縮小していく流れ にある。NPO にインターン生を送ることで新しい公共の担い手を輩出する。自分の興味ある社会問題 と向き合うインターンシップで、自分の理想や地域の理想を明確に持った NPO 職員らと共に、社会の 第一線で活動するプログラムが NPO インターンシップ。自分と社会の接点を一つの社会問題を通じて持ち、自分の知見や能力を深く探求する体験型プログラムである。
・NPO インターンシップの学生側のメリットとしては一つの社会問題を深く探求することができ、自分の興味のある社会問題実践的に学ぶことができる。被災経験がある学生で、そういったことに関心を 持っていてもなかなか現場で活動する機会がない中で、受け入れていただいている RSY さんでは実際 に活動に参画させていただいたりしている。また社会問題解決のノウハウを学べるというメリットも あり、実際に NPO で社会問題解決の現場に参加することにより、インターンシップの活動を通じて実 際に社会問題をどう解決できるかを実践的に学ぶことができる。
・NPO 側のメリットとしては、NPO の自立運営の促進、協力者の拡大などがある。
〇NPO 法人ドットジェイピーの問題提起
・ドットジェイピーは国内最大規模のインターン仲介団体であり、インターン生は議員インターンシップにおいても、NPO インターンシップにおいても毎年増加している。受け入れていただく議員事務所 の数も全国で 600 近くに上っていて、NPO の数も 200 に近づいている。このような状況での問題提起 として、テーマが大きく 2 つある。ぜひ皆さんにお話しして助言をいただきたい。
・一つ目は理念達成と現場感の相違である。Japan Producer の輩出と若年投票率の向上といった団体理 念の達成に対して、効果測定が不足している現状がある。事実、若年投票率自体は過去 20 年間におい て特別特段上がってるわけではない。また現場感として、就職活動の第一歩としての側面がかなり強 く、Japan Producer の排出や若年投票率の向上を目指していても、実際参加するインターン生は就活 にばかり目がいっている感がある。以上の課題を踏まえて、ドットジェイピーのインターンシップに おいて、より理念達成に近づくために必要なことは何かといったところを議論させていただきたい。
・二つ目は、現実的に考えられる理念達成のための具体的な打ち手について。団体の理念達成をする上 で必要なこととはどのような要素になのか、皆さんの経験を踏まえて議論させていただきたい。
〇蒔田氏からこれまでの取り組みについての所感等
・ドットジェイピーでインターン生とスタッフをしてきた中での感想等をお話しする。自分が議員インターンシップに参加したきっかけは、たまたま DM が届いて興味が湧いたのと、1 年生だったので比較 的自由になる時間があったことから参加した。若年投票率の向上というものを深く考えたことはなか った自分が、実際に議員と触れ合う中で様々なことを知ることができた。議会傍聴や様々な活動をさ せてもらって、全てにおいて目新しい出来事ではあったが、それが直接若年投票率の向上に繋がるの かと問われると、そうとは言えないインターン生が多かった印象である。活動自体には満足しており、 スタッフとして誘っていただいたので今も活動させていただいているが、ドットジェイピーの理念を 学生たちが果たして理解できてるかどうかと問われたら、正直理解しきれていないと思う。学生を集 める際、ドットジェイピーの理念を伝えはするが、その理念を達成できる学生はまだほとんどいない と思う。それは自分たちが伝えることができていないというのもあるし、効果測定不足だということ が問題であると思っている。
3.ブレイクアウトルームでのディスカッションを終えての質問・感想など
〇斎藤氏(名古屋市市民活動推進センター):
・活動の財源、どのくらいのお金がかかって、どのようにお金をまわしているかについてお聞きしたい。学生のボランティア活動というのがどのように運営されているのか、まずは愛知エリアについて、も し聞ければ全国の状況や地域差のようなお話もわかればありがたい。
→〇河内氏:
・財源は、インターン生と議員から参加費、協力費という名目で徴収したもので 9 割 5 分ぐらいを 占めている。その他は寄付などで賄っている。全国各地にインターン生、受け入れ議員がいて、 徴収したお金はドットジェイピー本部が集めて、支部ごとの次期活動の規模や実施する内容によ って必要な予算というのを配分する。また、我々スタッフも NPO への登録費ということで 3000 円支払っており、そういうところも財源となっている。
〇野川氏(名古屋市社会福祉協議会):
・意見や感想として、就活をにらんで活動に参加されている学生さんも多いのではないかということ、それまで選挙権や投票に関することを勉強する機会がなかなか少ないかもしれないが、こうした場でディスカッションする機会に繋がるのはいいことではないかということなどが挙がった。
・提案としては、投票率の向上ということを目的にするよりも、もう少し具体的な目標があると若者の 参加に繋がるのではないか。例えば、人権問題とか環境問題とか、そういった活動に取り組んでいる 議員のところにインターンシップに行くとか、そうすることで投票率の向上にも結果的に繋がるのではないか、という提案があった。
・質問として 2 点。1 点目が政党絡みのところで学生が政治的な影響を受けかねないということを懸念される面もあるのではないか、大学側に聞くことかもしれないが、参加することについて大学側から 何か言われたりするようなことがないのか、という点。2 点目は、インターンシップをした学生に後 追いで調査しているか。その後の投票行動に影響があったかどうか、ドットジェイピーの活動に参加 するようになったかどうか、等の調査をしているのかどうか、という点についてお聞きしたい。
→〇河内氏:
・1 点目の質問について、大学側からの干渉は一切ない。学生本人の判断による参加ということに なる。政治的思想の影響といったところに関しては、ドットジェイピー側で受け入れをお願いす る段階で、趣旨等を十分お話しした上で、双方の合意のもと協力してもらえる議員のみ協力いた だいている。受け入れ先については、まずドットジェイピー側で審査があり、それが通ると学生 と議員双方でこの事務所でいいかどうかの最終確認する、という 2 段階を経て、学生の興味関心 に合った議員なのか、性格や政党など合致するかどうかといったところを踏まえた上で 2 ヶ月間 のインターンシップの配属先を決めている。
・2 点目に関して、インターンシップを終えた直後の意識調査はしているが、その後 1 年後とかそ ういった調査は行っていない。今日はデータを持ち合わせていないが、インターンシップ 2 ヶ月 間終えた後で、例えば選挙意識が向上したか、今後選挙行こうと思うか、といった意識調査自体 は行っており、約 20%の参加者がそうした意識が上昇しているというデータがある。
〇杉本氏(白木蓮鍼灸):
・投票を呼びかける団体について、最近学生の団体が増えているような気がする。学生団体の横の繋がりを新たに構築したとか、例えば「わかもの会議」とか、そういう横の繋がりはどうなっているのか。 それから、大学 1 年生をドットジェイピーに勧誘するとき、どういうやり方で勧誘していて、毎年だ いたい何人ぐらいに声をかけて、何人ぐらいが実際に参加するのか、愛知県だけでもいいし全国でも いいので人数を教えてほしい。
→〇河内氏:
・政治や投票を呼びかける学生の団体が多いというのは感じているが、ドットジェイピーと他の団体の繋がりというのはそんなにないというのが現状。ただ、学生団体同士の繋がりはあまりないがドットジェイピーと企業の繋がり、協賛金をいただき提携して何かイベントを実施したりとかそういった動きは全国的に活発ではある。
・1 年生に対する声かけに関して、我々がインターンシップやっている意図の一つとして、比較的時間に余裕のある一、二年生という時期に、就職活動に直結しない活動に参加してもらうことで、 Japan Producer を生み出し、その後の若年投票行動に繋げるというものがある。三、四年生にな ると、企業研究する中で自分が行きたい企業でインターンシップを行っている。自分自身に向き 合うため、様々なことを知るためといった特色のあるインターンシップに参加しづらい。そうい うところをうたい文句に、時間をつくっていろいろな活動に参加したり公共心を養ったりできる は、一、二年生のこの時期ではないか、というような呼びかけをして、好奇心や興味を持ってく れた人に参加してもらっている。
・具体的な数字で言うと、ちょっと驚かれるかもしれないが、だいたい 1 回のインターンシップに あたり、合計で 3000~5000 人ぐらいの学生に何らかのツールを用いて声をかけている。その中 でインターンシップの説明会に参加する学生がだいたい 200~300 人ぐらい。そして説明会を実施して 80~100 人程度が参加してくれている。
〇杉本氏(白木蓮鍼灸):
・投票に対する同世代の人たちの興味、投票へ行く意識が高いとか低いとか、どうして投票にいかない のか、などをお二人の実感でいいので教えてほしい。
→〇牧田氏:
・私の周りの人で投票したことがないと言っていた人の理由としては、やはりその政治がどうやっ て自分たちと絡んでいるかがわからない。遠いものだから正直、自分が投票としても変わらない のでは、と言っていた。
→〇河内氏:
・端的に言うと 2 点、無知と無力感があると思う。わからないから動かない、自分の一票で動く未来が見えづらい、そういうところかなと思う。
〇中村氏(つなしょ)
・私は実際にドットジェイピーの議員インターン生を受け入れたことがある。ある議員さんが突然 LINE で連絡してきた。その議員はまちづくりとかそういうものに直接関わっている人ではなく、ドットジ ェイピーのことをよく知らない中で受け入れをしたようで、それで私たちにも上手に説明もできずに、 学生が来たからインターンシップを受け入れてやってくれ、とだけ言ってきた。元々「つなしょ」に よく来る議員なのだが、丸投げ感がすごかったので、いったい議員に対してどのように伝えているのかお聞きしたいと思った。
〇栗田氏(RSY):
・少しフォローすると、こういう実際の事例が出てしまったので、意見交換で同じグループにいた牧田氏に状況を尋ねた。NPO の活動を通じて学んでもらうこと、一緒に考えてもらうことも大歓迎なのだ が、インターンシップが終わった後どういう取り組みをしているのか聞いたところ、30 年後をどんな 社会にしていきたいのか、学んだことをプレゼンする会があるとのことだった。こうした話を総合す ると、若者の思いや願い、何を学びたいのかということをしっかり聞いて、この学生なら「つなしょ」、 この学生なら「RSY」というように、ドットジェイピーなり議員なりがしっかりと考えて送りこまない と。このままでは学生がかわいそうで、先ほどの事例などはその犠牲者ではないか。そういうことに ならないように、我々も注意して関わる必要がある、と。
・学生には何の罪もない。議員へのインターンシップは若者を駄目にするのではないか、という意見も 5/7グループ内では出た。そういう懸念があるし、何をどうしていきたいのか、ということを議員含めて しっかりと話し合った上でこれを支えていく。NPO も、議員ときちんと関わって社会を変えていくと いうことをやっていかなければいけない側面もあり、そういう意味では、今日は若者が志高くプレゼ ンしに来た、ということを皆さん理解した上での発言である。
〇萩原氏(MY パワー):
・ドットジェイピーはすごいことをやっていると思う。若者だけでなく、NPO も個人も非常に政治に対して不信感を持っているし、非常に距離がある。そこを縮めようとしている努力は本当に敬服する。 ただ少し問題提起が表面的ではないかとは思った。現場でジョブトレーニング、インターンシップを 通じて体で感じるというのはとてもいいことだが、その目的が就活というのは少し違うのでは、と。 現実的には理解できる。学生の一番の課題はまず次の仕事を探すこと。だけれども、そこをすぐ欲しがるというのはどうか。
・投票率向上というのは、政治に対する信頼に繋げるということだろう。僕も若者と同じように政治不 信になっているからアドバイスできる身分ではないが、本当は政治と繋がりたい。そこは頑張ってほ しいと思う。若者にとって政治はオワコンだというところで、どういう気持ちでお二人が活動してい るのかは聞いてみたい。若者と政治について、今の一般の若い人たちと、河内さん牧田さんの二人は 大分乖離しているのでは、とまで思ってしまう。だからこそこういう二人を大事にしたい。
〇大森氏(中日新聞社):
・少し厳しく申し上げたい。ドットジェイピーは、中日新聞としては 10 年以上前から取材もしてきて素晴らしい取り組みだと思っていることだけはまずお伝えしておく。その上で、話を聞いて象徴的に 感じたのが、理念が実現されていないことを「効果測定が不足している」という話し方をしていたこ と。こういうことで現状をごまかしていたら駄目。この会は、NPO の方々が自分たちの活動について 本当に困っているその生の声を話す場である。二人の今日の話は、就活の面接でお偉いさんの前で喋 っているように聞こえた。もっと生きている言葉で伝えないと。僕らにも届かないんだから若い人に だって届かないと思う。二人は真面目で優秀だということはわかる。でもこの人たちは本気なのか、 と疑ってしまう。
・あえて言えば、私は就活が目的で結構だと思っている。それが現実なのだから。それを受け入れた上 で、少しずつどうやったら若い人たちに本当に政治というものを本音でわかってもらえるかってこと をやればいいと思う。
〇小池氏(よだか総研):
・今、いろいろな NPO の人たちが、新型コロナ感染拡大があって、生活困窮している人や困っている人、どこにも駆け込めない人たちの声をキャッチして、何とかしないといけないと思って動いている。 なぜかというと、現状の社会が人を信じられるような社会ではないからだと思う。困ったときに、一 人ぼっちになってしまったり行政に駆け込めなかったり、誰にも相談できないという人がすごくたくさんいる中で、見つけてしまったから仕方ないとか、近くにいるからやるしかないとか、自分も同じ 地域の人だからどうにか手助けをしようという感じで、地に足をつけて信頼を再構築していくことが、 コロナ後の NPO の姿なのかなと思っている。
・それこそ他の人を信頼しないと投票に行く理由もない、という感じになってしまうと思うので、ドッ トジェイピーはそこに取り組んでいるのかな、と。大森氏のコメントを借りれば、そこに何か血の通った環境を取り戻していくような言葉であったり、繋がり方であったりを、若者の視点で展開できると、より素敵な活動になっていくのでは、と話を聞いて思った。
〇河内氏:
・今回の会議に参加するにあたり、このようなテーマ設定をし、資料を作成してきたが、実際にお話する中で、これまでドットジェイピーと直接関わりがない方と、ドットジェイピーの活動について議論したりといった機会が私自身にはなかったので、皆さんの言葉を聞いて、確かにそのとおりと感じたところも多く、大変有意義な時間だった。地域の中での信頼関係の構築というところも確かにすごく大事だと思うので、自分たちの活動に一つ一つ目を向けながら頑張っていきたいと思う。本当にありがとうございました。
〇牧田氏:
・今回、いろいろな話をお聞ききして、本当に言葉も出ないご指摘もあった。でもそれこそ本当に生の意見だと思ったし、それを受け止めていってこれからの活動に生かしていくことが重要だと思っている。ありがとうございました。
4.今後の予定
■開催日時:2月1日(火)16:00-17:00
■テーマ:『コロナ禍における NGO の課題と名古屋 NGO センターの取り組み』
■ゲスト:NPO法人名古屋NGOセンター事務局 村山佳江氏
■開催日時:2 月 8 日(火)16:00-17:00
■テーマ:『ウィズ/アフターコロナの国際協力 NGO―現状と今後の課題』
■スピーカー:認定NPO法人アジア車いす交流センター(WAFCA) 事務局長 熊澤友紀子氏
■開催日時:2 月 15 日(火)16:00-17:00
■テーマ:『コロナ禍におけるアプローチと、オンラインを活用した取り組み』
■スピーカー:認定NPO法人アイキャン フィリピン・国内担当 西坂幸氏
■開催日時:2 月 22 日(火)16:00-17:00
■テーマ:『初めてのオンライン活動とそのサポート』
■スピーカー:
NPO法人名古屋NGOセンター代表理事 八木巌氏
ニカラグアの会 事務局長 伊藤幸慶氏
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