第48回:コロナ禍での子育て支援
●日時:2021年7月6日(火)16時00分~17時00分
●場所:WEB 会議(ZOOM)
●参加団体:33 団体(運営 9 団体含む)
●参加人数:39 名(運営スタッフ 14 名含む)
1. 情報提供
〇進行役・小池
マッチング事例紹介記事をホームページにアップしたのでぜひご覧下さい。
http://otagaiaichi.starfree.jp/post-756/
○レスキューストックヤード・浦野
静岡の災害の現状について、日頃のネットワークを介してと連絡を取り合い、これからどういう支援ができるのかを話し合っている。 現場は、重機でないと対応できない箇所も多いので、それが得意な NPO、あるいは避難所での生活支援ができる地元の支援者や、そういう人たちを想定しながらできる支援を検討している最中。 熱海は、まだ規制線があり、ボラセンも立ち上がってはいるが、災害ボランティアの受け入れはまだ行 っていない状況。沼津市や富士市でも被害が出ているので、地域の社協とも連絡を取りながらネットワ ークを活用して展開している状況である。
2. 話題提供:コロナ禍での子育て支援について
■スピーカー紹介(コーディネーター・こどもNPO 根岸)
・今回は、NPO 法人子育て支援の NPO まめっこの名誉顧問である丸山政子さんに、このコロナ禍での 子育て支援の現状をお話しいただく。
■スピーカー:丸山政子氏/NPO 法人子育て支援の NPO まめっこ名誉顧問
〇まめっこの活動
・私たちは、乳幼児期(生まれて 2~3 ヶ月後)の赤ちゃんとそのお母さんをサポートする事業を 20 数年間行っている。子育て支援拠点として、北区で数か所、柳原や平安通、上飯田、それと名古屋市子ど も・子育て支援センターを運営している。名古屋市の人口は 230 万人で出生数は 2 万人、北区は人口 16 万人で出生数は 1200 人という状況の中、子育て支援をしている。
・地域子育て支援拠点「遊モア」は、親子が遊びに来て、情報交換したりお友達をつくったり、お喋りし たりおもちゃで遊んだり、そうやって親子の孤立を防ぎ、虐待を予防する場所。
・最初は柳原商店街で事業を実施。今は厚生労働省の予算だが、スタートとしては経済産業省の商店街空 き店舗活用事業を活用した。当時、商店街の役員の男性たちは、「まず儲かるか?」と聞いてきた。「儲 かりません、ただ人はたくさん来ます」と答えた。実際、現在もたくさんの人が来ていて、商店街に子 どもたちや親が集う場所を名古屋市で初めてつくった。今では、受け入れられている。
〇「循環型」の子育て支援
・まめっこが目指す子育て支援を「循環型」と言っている。子どもができて、ともすると孤立する状況にあるなかで、まずは、まめっこの拠点に来てお友達をつくり地域を知って、一緒にボランティア活動を するとか、そうやって繋がりを作る。そして活動を通じて、大学や企業との繋がりができ、そういうと ころに子どもたちと一緒に行く。子どもたちはいつか大人になり、親になる。このようにして、地域や 大学、企業等との横の循環と、世代間に渡る縦の循環を作りたいと思っている。
・「循環型」とは、繋がる支援であると同時に繋げる支援であると思っていて、具体的には、ママたちが サポーターになる、パパたちが子どもを連れてきて一緒にランチをする、あおぞら広場という活動でい ろんな公園に行って、遊びながら地域を知っていく、人と人との繋がりを作っていく。大学との関係も そうやって作っていく。学生さんも将来親になるわけで、そのときに赤ちゃんってこんな感じなのね、 ということを知ってもらうための繋がりを作っている。
〇多様な子育て支援
・コロナの関係でシングル家庭が多くなっている。母子だけではなく、父子家庭もある。
・子どもには個性があって、障害をもつ子もいれば、発達の過程で一時期少し心配な子もいるし、いろんな子が遊びに来ていいよと、丁寧に関わってあげないといけないところの家族の支援もしている。
〇あおぞら広場
・また、公園から世代を繋ぐということで「あおぞら広場」という事業を実施している。児童館と連携したおかげで、区社協や児童館、民生委員、児童委員、保護司、土木事務所等の方々とも交流ができる。
・公園で何かやっていると、子育て世代でない人も集まって来て、例えばうちの孫も連れて来ようという 話になったりして、いろんな人が遊びに来てくれて、そういう中で、なかなか地域との関係づくりが難しい中、子どもが来るからこそ繋がっていくという場を提供できるのでは、と思っている。
・このコロナの時期に、密になってはいけないけど公園ならいいかな、といって出てくる親子もいる。でもママと子どもと二人ぼっち、どうやって遊べばいいの?というところで、やっぱり遊ぶ人がいるよと か、おもちゃがある、絵本があるっていうだけでもちょっとした交流が出きて、大人同士の会話ができたり、そういうところでは公園を生かしていろいろな繋がりをつくれると思っている。
・雨が降ると当然中止なのだが、なるべく実施するようにしている。小さい公園でかえって密じゃないか という現実も実際あるが、時間的には 1 時間程度、少しの時間でもワイワイ遊ぶと、子どもも気分が晴れるし、親どうし「元気だった?」という声がけができるのが公園の良さかな、と思っている。
〇地域・大学との連携
・地域とは、行政や大学生、社会人、商店街の人たちと一緒にいろいろと取り組んでいる。例えば商店街の女将さんたちとの餅つきイベントや、冬まつりで道路に落書きしようというイベントをした。落書きなら、赤ちゃんも年寄りでもできるので。とにかく、遊ぶこと、食べることでたくさん人が集まってく れる。それが一番楽しいことだなと思っている。今は、コロナでお祭り中止なので、残念ながらできていない。
・大学との連携では、いろんな大学生が「遊モア」に来て、親子と一緒に遊んだりお話を聞いたりする仕 組みを作った。ママたちと一緒に大学に赤ちゃんを連れて行って授業をすることもある。赤ちゃんはかわいいけど、でもママたちに出産は大変ですかと聞いたり、赤ちゃんを抱っこさせてもらったりオムツを変えさせてもらったりして、私もこんな小さいころがあっただとか、親に感謝しなきゃなっていう言葉があったりするから、そういう意味で大学生にとっても 5 年後か 10 年後かの未来の参考になって、大袈裟に言ってこれからの生き方も応援できているかなと思っている。
・名大の医学生は将来、医師、助産師、看護師になる人たちなので、研修として実施している。
・愛知学院大学がとても近くにあるので、協力して防災講座を実施したこともある。大学を貸し切らせてもらい、急に家に帰れなくて、避難所で過ごすという講座。みんなでダンボールの家を作ったり非常食を作ったりした。愛知学院大学は建物が新しくトイレも綺麗で、本当の避難所はこんなもんじゃないよ と講師の方に解説していただきながら、親子で一泊してもらった。パパも参加してくれて、疑似体験ができてよかった。なかなか大学を 1 泊だけでも開放するということは難しいはずだが、こういう経験 をさせてくださる地域や大学、協力してくれる人たちがいるというのがとても心強い。
〇企業との連携
・企業との連携事例としては「子育てタクシー」。運転手さんに男性が多いので、少しでも優しく声がけしてくれるようなタクシーを増やしたいねっていうことから、子育てタクシーという言葉の授業を実 施した。まだ実績は中川区の 1 社。タクシー会社の研修の場所として、あおぞら広場を提供している。 そこで親子と話したり子どもの遊ぶ姿を見てもらったりして、運転手さんの声掛けの練習の場所にし てもらっている。
・家族の絆レストランという事業もやっている。レストランを貸し切り、パパが料理を作って、ママに食べてもらう。10 組の家族を募集して、5 組の夫婦が食べている間、そのお子さんの面倒は残りの 5 組の家族が見ている。そうすると、夫婦で自分の子だけしか見てない、とくにパパは、他の家族も子どもと触れ合うことで、1歳なったらあんなふうに遊ぶんだとか、よその子と遊ばせてもらって新たな発見 をしたり、この事業はとても好評。7 年ぐらい続けてやっていたが、これもコロナ禍で今はお休みしている。
・企業の協力については、参加者が自社の社員のケースや、企業側は資金や場を提供して下さり一般の人 が参加するケースもある。業種も食品関係の企業もあればいろいろで、いろんなパターンでこの家族の 絆レストランを実施してきた。
〇地域の NPO 団体との連携
・地域の NPO 団体との連携は、北区には防災ボランティアの方たちと一緒に防災訓練などを実施している。ダンゴムシになって体を守ろう、防災頭巾を作ろうなど、他にはパソコン教室をして情報誌を作ろうという活動も実施した。
・その後、名古屋市の子ども子育て支援センターに関わることになり、今私は週に2日通っていて、名古屋市全体の子育てに関わる環境づくりを行っている。交流の場の活動のほか、情報誌の制作や子育て相談、子育て支援員や支援者向け講習会といった質の向上の講座に携わっている。
〇地域子育て支援拠点事業の始まり
・背景には、1989 年に出生率 1.57 ショックというのがあったが、現在は 1.43 とどんどん減っていて、このコロナで、生むことを控えている人がいる。8050 も社会問題になっているが、高齢者が多くなって、本当に若い人、働く人が少なくなってきているというのが一番の課題である。
・日本の現状として、夫の子育てに関わる時間が少なく女性の負担感が大きい。そして性別分業社会で、 どうしても子どもに関わるところは女性、ということがあり、こうした意識や働く環境が変わらない限 り、少子化に歯止めがかからないと思う。また、自分が親になるまで赤ちゃんに触れたことがなかった影響か、命に関わる虐待件数は生後 4 ヶ月までが多い。ネット社会による情報の氾濫や、核家族子育て、第一子出産で 7 割の人が退職する、こうした状況下で孤立感や疎外感をもつ家族が多い。そうい う中で、地域子育て支援拠点事業というのが生まれた。1.57 ショックからはじまり 2015 年に子ども 子育て支援法というのができて、その後この地域子育て支援拠点事業(厚労省の少子化対策)ができ た。
・これが現在やっている事業で、1親子の交流の場の提供とその促進、2子育て相談や援助、3地域の子 育て関連情報の提供、4子育て支援等に関する講習等の実施、である。名古屋の場合はこれに加えて、 地域のつながりを作つくるというのが入ってくる。
・アンケートをとってみると、地元で子育てをしている人が少なく、アウェー感を感じていることが分か った。
・「子どもたちがかわいい。でも不安や孤独におしつぶされそう」「知り合いもおらず地理もわからない土 地で子育てするのはとてもつらい」「家の中で赤ちゃんを抱え、ひどく追い詰められてしまう」という 声があった。
・乳幼児期だからこそサポートしなきゃいけないと私は思って活動をしている。
〇地域子育て支援拠点事業の役割
・地域子育て支援拠点事業の役割は、虐待の予防の場であると思っている。虐待が出てしまってからではなく予防なので、本当にその「芽」になりそうなところからなくしていく。その芽をどうやって支援者が感じ取るかということについて、実はとてもスキルの高い仕事だ。
・いま名古屋市の地域子育て支援拠点というのは、保育園の支援センターを含んで 110 ヶ所。その中で、基本 5 事業をやっている。
・加えて子育て応援拠点というのもできている。これは各区に 1 ヶ所。現在 8 区できていて、今後この2 年間で残り 8 区増えて市内全 16 区にできる。ここは 5 事業の他に、一時預かりと親支援プログラ ム、それから常勤の職員を配置するというのが大きな違い。親支援プログラムというのは、虐待しそうになったとき、こういうふうに気持ちを切り替えるといいよとか、こんなふうに人と繋がるといいよ、というようなプログラムを、お母さん同士で学び合うというもの。
・それから、名古屋市子ども子育て支援センター、通称キッズステーションです。ここでは基本 5 事業 のほか、質の向上のための支援者向けの養成講座、全市的な子育て情報の提供を行っている。
・仕方ないことだが、コロナ禍で「いつでも誰でもおいで」という運営から、定員制、時間制、予約制に なってしまった。なので、育児不安が当然増えてくる。孤立するママの中にも神経質な人もいるし、緩やかな人もいる。いろいろ危機感に対する感度が違う。
・コロナ禍ならではなのは、夫が在宅勤務になり、子どもと私はどこへ行ったらいいのと言って悩むママ もいる。そのため子どもへのイライラ感から虐待に繋がったり、夫婦間の喧嘩から DV に繋がったりという現実もある。
・利用するにも安心安全な場所を提供しようということで、時間制、予約制、定員制で運営していて、十 分な面積があって本来なら 10 組入れるところに、午前 5 組、午後 5 組、予約をしてきてもらっている。2 時間遊んだら終了で、使ったおもちゃを全部消毒し、床もドアも全て拭いて、次に来る人のため に準備して、午後も遊んだらまたそのおもちゃを片付けて消毒…そういうところでは、とても気を遣っている。
・それでも、ここがあったから助かったとか、不安になっているママたちに、少しでもいいから遊びにお いで、という姿勢はたもっている。
・新たな取り組みとして、オンライン子育て講座もやっている。といっても、全てのママがオンライン講 座に参加することができる環境にないので、講座をしても北区だけでやると参加者できる人が少なく、他の区とネットワークを組んで実施しようということで、北区、昭和区、港区、天白区、この4つの区 で子育てひろばをやっている団体で、輪番にオンライン講座を実施。
・また赤ちゃんサロンを実施。赤ちゃんの時期一年だけの体操のひろばを行っている。
・その他各種の講座もリアルで行うことが難しく、キッズステーションにおいて、ママたちが孤立しないように、できる人は zoom で参加してね、できない人はキッズステーションのマルチルームに来ていいよ、ということで両方の対応で、なるべくいろんな人と交流ができるような工夫を、今現在できる範囲で、知恵を出し合ってやっているというのが現状である。
3.ブレイクアウトルームでのディスカッションを終えての質問・感想など
〇水野氏(子ども&まちネット)
・オンラインサロンについて、私たちもやろうと思って結局実現できなかった。子どもたちが面白がって画面をいじったりして、お喋りできないだろうし、できても 10 分が限界だろうという理由で。オンラインサロンで工夫されているところがあったら伺いたい。
〇丸山氏
・時間は短めです。手遊びの講座だったら 10 分で終わらせる感じ。もちろんお子さんもいて OK。おっ しゃるとおり 10 分ぐらいだったらもつよね、ということ。あとはそれぞれお喋りしましょう。長くて 正味 40 分位。途中で抜けてもいいし、途中から入ってもいい、とっても緩やかにやっている。
・最初はみんな操作がわからないから、まずは操作の仕方を勉強するところからはじめた。
〇小塚氏(こどもつなぐ未来)
・柳原商店街の空き店舗からスタートされたというが、どういう経過で確保できたのか。私も子ども食堂やるときに、拠点作るのに大変な苦労したので。
・相談窓口っていうのが調べてみるとたくさんあって、ホームページから探しているが、例えば赤ちゃんを抱えたお母さんが離職して相談したいが、いわゆるワンストップ窓口がないようである。なにかアドバイスがあれば教えていただきたい。
・地域のいろんな顔ぶれを巻き込んで事業展開されているが、そういった人たちは自発的に集まってきてくれたのか、それとも何かまめっこさんから仕掛けたのか。
〇丸山氏
・そもそも私の最初の目的として、子育てをつらいものにしているのは、性別役割分業社会があるからだという思いがあった。それを払しょくするためには商店街がいい。なぜかと言うと働く人と生活する人 が一緒に経済活動をしているから。私は北区に住んでいるので北区の商店街をいろいろ当たったが、はじめはそんなに簡単には見つからなかった。
・たまたま柳原商店街の理事長さんが、商店街にどんどん空き店舗ができるからこれを何とかしたいと 起業支援ネットに相談に行った。起業支援ネットは、私も起業の講座で繋がっていたのと、場所探しに商店街をと思っていることも伝えていたので、そのご縁で繋がった。
・離職した人の窓口については、本当にいろんな相談窓口があって、あちこち回られて最終的にキッズステーションに来るっていうケースもあって、確かにワンストップで対応できる窓口の必要性は日々感じているが、特効薬はない。キッズステーションでも協力はできるが主体的には対応は難しい。
・いろんな人をどうやって巻き込んだか、というのは、詰まるところ、食べることと遊ぶことには人が集 まるに尽きる。例えば、餅つきしたいよねって言うと誰かがやろうかって言ってくれて、あのお祭りと繋げちゃおうかみたいなアイデアもでてきて。本当に「おしゃべり」は大事だなと思っている。
・商店街の落書きイベントも、「市バスの運行を止めるのがどれだけ大変か知っているのか」とあるおじさんに説教されたけど、それでもやりたいって言っていたら、いろんな方面の人が動いてくださって、 結局、実現できた。ダメもとでもポロっといったことに面白いって言ってくれる人が 1 人か 2 人は絶対出てくるので、その人を巻き込む。実は私が一番楽しんでいる。
〇浜田(レスキュースックヤード)
・お母さんに、まめっこの活動についてどうやって発信して、つながりをつくってきたのか。
〇丸山氏
・活動を始めた当時は、運営費に公費が下りていない。なので、利用料をいただいていた。柳原商店街の近くには公務員住宅があって、転勤族が多い。実は私も転勤族で名古屋に来て子育てをしたという経験もあるので、公務員住宅に住む方たちと友達になって、チラシを撒いてもらった経緯がある。有料なので、なかなかたくさん来てくれるということはなかった。でも今から思うと、お金を払ってでも来たい っていう人とは、ずっとつながって来た。今は公費で運営費を賄っているので、利用料は無料。
・初めて来てくれた人にどうしてここを知ったか尋ねると、保健センターから紹介されましたっていう 人もいれば、友達が LINE で教えてくれた、という人もいて。だから瑞穂区からくる、緑区からくる っていう人も実はいて、行政からの情報提供やママたちの口コミで来てくれていると思っている。
〇野川(名古屋市社会福祉協議会)
・こんなにパワフルに活動されてきたその原動力はどこからきているのか。
・おたがいさま会議の場に期待されることがあればお聞きしたい。
〇丸山氏
・その原動力は?とよく聞かれる。私は転勤族で、(地縁血縁のない)名古屋で孤立して子育てをした。子どもは将来、社会人になり働く人になる。社会を知らない私が、子どもに社会のことを教えられるの か。加えて、(専業主婦だったので)学びたくても、コーヒー飲みたくても自由になるお金がない。自 分の娘たちが大人になるとき、私のようなモデルで本当に大丈夫なのか、という疑問があった。
・子ども達に「大きくなったら何になるの?」と繰り返していたら、「お母さんは大きくなったら何にな るの?」って逆に聞かれて、そのときに社会を知らないと、私は自分自身を生かせないのではと思っ た。知らないことがいっぱいだ。それが原動力だと思う。夫と対等に話したいとこともあって、それも原動力。今はとても対等で、良い関係をつくっている。
・このおたがいさま会議には、まだまだ知ってもらいたいことはいっぱいある。昔のまめっこを知ってい る人もいるが、今のまめっこを知ってもらい、子育ての現状を知ってもらいたい。
・実は、いまはパパも子育てをしていこうとする人がたくさん出てきている。そのときに、おたがいさま 会議のいろんな活動している人も、パパやママや地域の人どう巻き込むかといったときに、ヒントにな ってくれたらいい。もしかしてまめっこと繋がったらできるんじゃないって思ってくれたらというこ とを期待している。
〇鈴木(豊田青年会議所)
・地域との繋がりをつくるために公園での活動は、どうやってスタートされたのか。私のところにもいろいろ問い合わせが来る。こうした活動のスタートの仕方を教えていただきたい。
〇菊池(日本福祉大学)
・愛知県の歴史をみてみると転勤族で来られた女性が結構いる。そういう方々が、地域に繋がるため NPO活動したという話も聞いている。年代が変わってきて今の子育て世代と質が変わってきていると思う。 今の鈴木さんのご質問とあわせてお話をお聞かせください。
〇丸山氏
・母子 2 人でいるとイライラして笑顔がなくなってしまうことも多い。みんなの力を借りて笑顔にしたい。生まれてきてよかったって思えるような社会は、みんなの力を借りなくてはつくれない。一緒にやっていこうよって言っていたら今になった。
・一口に転勤族といっても、私が活動をスタートした当時の経済状況と今の経済状況は全然違っている。 今は、経済がある程度豊かでないと、活動を続けられない。そういう意味で言うと、昔は夫が働いているだけで、ある程度経済的に余裕があったという面もある。今の世代はそういう状況ではないので、働けるような環境を作っていかないと繋がっていかないと思っている。
・スタートはボランティアでいいが、有給で働ける環境を作っていくことが重要だと思って、事業を展開 している。
・最初はボランティア、次は非常勤、次に常勤、みたいな感じ。なので、もっと給料が欲しいと言う方やもっと働きたいという方には、企画書を書いていろんな事業を獲得しておいで、と言っている。お金とやりがいを自分たちで作っていこう、と伝えながら。
3.感想・まとめ
〇麻生氏(本日初参加)
・本当に情報がどうしたら入ってくるのかというところで、こういうネットワークってすごく大事かなと感じた。今日発表してくださった丸山さんももちろん、他の方のお話を聞いていても、質問の中に本当に私が困っていることを聞いてくださり、それを共有できて、考えていけるという、とてもいい場だなと思った。ぜひまた次回も参加させていただきたい。
〇丸山氏
・こういう場で久しぶりにまめっこの歴史から現状まで語ったので、20 年もやっているとこんなにも変化するという変化の早さをあらためて感じた。これからの未来 10 年後 20 年後の子育て支援は、どうなっていくのだろうという期待感や不安感があって、そのためにこういうネットワークが大事だと思うので、またどこかで会ったときに、またみなさんとお喋りができたら、大変ありがたい。
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