第14回:ふりかえり・今後の方針

会議レポート

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●日時:2020年8月25日(火)16時00分~17時00分
●場所:WEB会議(ZOOM)
●参加団体:24団体(運営8団体含む)
●参加人数:29名(運営スタッフ13名含む)

1.情報提供

■徳林寺での日本語教育(愛知淑徳大学:秋田氏) 
現在、毎週土曜か日曜に日本語教室をWEBで開催している。日本語教室の受講者は28名。3グループに分けて、1グループ(13名)を愛知淑徳大が担当している。13名をN4のクラスとして受け、2~3人に対して同じ学生を担当と付けている。日本語のレベルが上がった。ラインでつながっているので、帰国後もサポート可能。また、淑徳大以外の学生も学生の紹介で教員も増えてきているため、9月からは週2回開催に増やす予定。

□質問
・リソースセンター・土井氏:情報を聞けて良かったが、費用面は大丈夫か?
→PCは借りたり、大学から持っていったりしている。WiFiも土井さんが助成金を申請して、設置をしてくれたので通信環境も問題ない。

2.「おたがいさま会議」ふりかえり・今後について

■これまでのふりかえり/コーディネーター・栗田氏(RSY)

課題マッチング・提案・解決策
1ボランティア参加を止めざるを得ない・第2回会議でボランティア活動に対する指針等がある団体には資料提供等していただく
ボランティア保険をコロナ対応にしてほしい・第2回会議でボランティア保険の現状を愛知県社協・名古屋市社協から紹介いただく
2ボランティア活動に対する指針等に関する資料を共有したい・引き続き呼びかけ
資料ページを設置
まさに災害時と同等であり、専門分野を集結させた県域支援センターの設置が必要ではないか・県に求めるのではなく、まさしく「おたがいさま」で考えていくべきことではないか(萩原)
・長期的課題として本会議のめざす方向性の一つ。
3コロナ禍においてさらに追い詰められている社会的弱者に対して、特に「住」を優先させる取り組みが必要・中部リサイクル運動市民の会の永田代表、あいち中小企業家同友会の平沼さんと、のわみ相談所を訪問、物資マッチング。
4徳林寺、九番団地の活動紹介・徳林寺を次回ゲストに招致
5ベトナム人のシェルター的機能を果たしていて、全国から支援も受けている。しかし根本的な課題として帰国の目途が立っていない。暮らしの支援の余地はあるのではないか・コミュニケーションを図り、互いの文化に触れ合う機会になれば(CCC・秋田)
→学生の日本語指導免許取得の実習先として学生による日本語教室を開催、また講師料を支払い、ベトナム人による学生へのベトナム語教室を開催
→→毎週土曜日にオンライン日本語教室を実施中。外国人参加者13名、淑徳大学生ら4名。5つのレベルに分けて個別指導。現在までに6名が帰国するも、残りの方は時間がかかりそう。帰国後は給料がよい日系企業で働きたいという若者が多いため、大変喜ばれている。
・何ができるか考えていきたい(トヨタ・窪田)
・企業からの水のペットボトルの提供の申し出があり、マッチング(市社協)
6緊急小口貸付資金も住宅確保給付金も窓口が満杯状態。特に外国人の言葉の壁がなかなか超えられない。また、制度を広く周大することはできていない。掘り起こしされても対応が難しい・ネパール語翻訳は市社協版を作りたい(市社協)
・チラシの配布等できないか。配布はできる(RSY・岡田)
・申請書のルビ打ちはできる(多文化・土井)
長久手市県営住宅の生活困窮世帯の子どもたちへの学習支援を実施している。週3回×25人のマスクが不足している・RSYからマスクや非常食を提供、次回以降会議でも呼び掛ける
7外国人との対話に困っている・電話による外国語通訳サービスを提供している。公的機関には有料となるが、徳林寺さん等の民間の事例は無償で対応できるかも。応相談。(ランゲージワン㈱)
コロナ禍で依頼が急増し、スタッフ・ボランティアに負荷がかかっている。食糧の寄附も企業新規は減少し、特に主食が不足している・ボランティアに参加呼びかけはできる(みどり災害VC)も、限られたスペースでの活動で協力は得づらい。物流での協力はありがたい。
8パンの売上減少・中日新聞に特集記事が掲載、売上アップ
9コロナ禍で利用者が減少も、国の補助対象になるほどの減益は免れていね。一方、外出できず楽しみが減り、また20年以上かけて築いてきた地域とのつながりが途切れてしまう懸念もある・重症心身障がい者の現状を初めて知る機会となった。防災訓練などでコラボできるといい(災害ボラ)
・Zoomを活用した「表現ひろば」へ参加呼びかけ(こどもNPO)
10福祉事業所や施設(約160団体)が作った商品等の斡旋を実施。コロナ禍で大規模イベントが中止となり、自動車産業などの下請けにも大きな影響が出ている。一方で、フェイスシールドなど、今必要なものを新たに販売しているところもある・感染予防具は需要がある。カタログやホームぺージの充実を(多数)。
元来医療関係者により少人数で支援を継続してきた中、コロナ禍でボランティアが不足、さらにホームレスへの偏見の壁は今も根深い課題も。
11コロナ禍で介護事業ですら訪問拒否する本人や家族が少なくない。地域活動も大きく制限され課題山積。「おたがいさまシート」で徐々に本来活動を取り戻したい・おたがいさまシートは防災の視点からも活用できる(愛知防災リーダー会)
12子どもだけでなく大人も、最近は外国人の居場所としても定着。コロナ禍で活動がしづらくなっている点はあるが、生活用品が若干不足。
13コロナを意識しすぎて却って生活が不活発になることが懸念。感染対策をしっかりした上で、人との関わりの場を作るべし。

■見えてきた社会課題
●弱いところへのしわ寄せ
生活困窮・子ども(家庭環境の悪化)・障がい者(仕事の減少)・高齢者(介護現場の困惑)・外国人(衣食(職)住の確保・帰国できない)
●公的支援を求める方々の殺到とその対応で手一杯の窓口
●むしろ感染は拡大していて、終わりが見えない
●一方で、感染拡大防止策を徹底するなどして、人との関わりを絶やしてはならない。むしろNPOが萎えてはいけない
●災害現場の「ボランティア不足」の現実とこの地域での災害対応をどうする?(RSYとしての課題認識)

■会議が目指す方向性
●論点の焦点を絞る
生活困窮・子ども・障がい者・高齢者・外国人+災害対応
各NPOの設立趣旨・社会的背景・解決したい課題などをしっかり聞く(必要に応じて複数回)
その上で、コロナ禍においての課題を抽出し、解決のために市民等ができることを社会に提示
●市民の理解者・関心層を増やす
●名古屋市社協「ポストコロナ講座」や同朋大学「ボランティア論」で試行的に関わっていただき、NOKとして講座の開設をめざす
●助成金の獲得をめざす
●互いに無理なく、できる範囲で、息長く

■今後の流れ
●9月1日(お休み)
●9月8・15日・(22日お休み)・29日
 ・高齢者・障がい者における課題の深堀/濵野剣さんほか(日本福祉協議機構)
●10月「子どもにおける課題の深堀」(予定)
●11月以降「生活困窮・外国人・災害対応」(未定)

■講座の案内/コーディネーター:小池氏
名古屋市社会福祉協議会が主催で、「ポストコロナ社会で私たちができることをかんがえる講座」(仮)を開催する。全4回の講座。間もなく募集が開始される。オンライン、オフラインでの参加可能。

2.その他・感想

コーディネーター・濵野氏:福祉現場では高齢者・障害者・障害児でも問題が違った。それに携わるスタッフの負担も違いがあった。今度の対策、これまでの対策を共有し議論をしていきたい

コーディネーター・萩原氏:おたがいさま会議はRSYを主体とし、東南海地震に対してのいざという時のネットワークを作りたいという考えもあった。現在の参加者は防災団体関連が参加しており、RSYとしての目的は少し達成できたが、今後は参加したい人たちのしたいことをやっていき、参加者を増加させていきたい。そのため、さまざまなテーマを集めて実験をしてみようとの思いで、さまざまな分野の情報を集めたい。

豊田JC・鈴木:今までは問題点を探ってきた、その手段は市役所等に話を聞いて展開をしてきたが、このコロナになってきて、問題点が見えにくくなってきている。おたがいさま会議の中で、問題点も出るが、青年会議所の仕組みではすぐに対応できない体制が有るので、組織体系から変えていき、困っている人にすぐに手助けできる組織にしていきたい。おたがいさま会議は、人と人をつなぐいい会議なので、どんどん参加していきたい。

リソースセンター・土井氏:今後の運営に対して、分野を限っていくと参加者に偏りが出るのでは?普段そこに関わっていない人が、そこにどれだけ参加するかの仕掛けが重要。関わりが薄い所への呼びかけの議論が必要では?

コーディネーター・萩原氏:仕掛ける側の工夫が必要なので、工夫をしていきます。

ぼらみみ・織田氏:具体性がないなと思っていた。避難所を設けるべきだとの考え方。困った人はそこに行けば何とかなる。場所を一個行政に掛け合って作るべきでは?まず困った人が集まる場所を作るべき。

コーディネーター・萩原氏:織田さんの問題提起に対して。漠然としている場所を作ると提示をしていただいたが、やれる人を集めるとこが重要。

コーディネーター・小池氏:市民活動がネガティブなイメージになっている地域もある。不要不急の場合は市民活動をやめましょうをとの話も出ている。こういった活動が必要だと、発信してネガティブなイメージを払拭する必要がある。

夢幻・木全氏:狭い中で議論を進めるのではなく、広く広めていきたい。社会課題を広めていきたい。学生も参画させていきたい。若い世代の人たちも参加してもらいたい。学生時代のつながりから、市民活動さまざまな活動に参加することは非常に大切。

つなしょ・中村氏: KTC大空高等学院(通信制高校)子ども福祉コースで講師をしている。去年までは様々な施設に見学に行けていたが、今年はコロナの影響で見学に行きにくい。また、今の高校生はなにかきっかけを与えないと動けない。参加者の中で、なに学生とコラボレーションをできないか?

コーディネーター・萩原氏:木全氏の提案について、現在、萩原は金城学院の非常勤講師をやっている。大学の授業でおたがいさま会議をしようかと考えている。その中で学生と意見交換をしようとき企画をしている。

愛知淑徳大学・秋田氏:学生をもっと巻き込みたい。火曜日の16時だと授業とかぶってなかなかな参加できなかった。この会議が18時半かたとかだと学生も参加しやすい。学生のスタイルが夜型にシフトしているのではないか?学生を巻き込みたいのであれば、開催を遅くするのもありでは?

コーディネーター・小池氏:今おたがいさま会議に参加している方々がどんなことに困っているか、もっと情報を出していきたいと思う。

コーディネーター・栗田氏:改善すべきことはあるが、今回のような意見会議も必要だと思うので、そう立った場を設けていこうと思う。

4.次回の予定

2020年9月8日(火)16時00分~17時00分

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