第8回:わっぱん/ベーカリーハウスわっぱん&ソーネショップ
□日時:2020年7月7日(火)16時00分~17時00分
□場所:WEB会議(ZOOM)
□参加団体:30団体(運営10団体含む)
□参加人数:41名(運営スタッフ15名含む)
0.情報共有
7月3日からの集中豪雨の被害について
■認定NPO法人レスキューストックヤード・栗田(Co)
※Co:おたがいさま会議コーディネーター
【被害状況】(7月6日15:00現在・熊本県災害対策本部)
• 人的被害/死亡23人・心肺停止17人・行方不明10人(死者19名の内60歳以上の高齢者17名)
• 建物被害/不明(浸水エリアの家屋は約3800棟@国土地理院)
• 避難所/13市町村86箇所・1532人(5日14:30現在・内閣府)
39市町村254箇所(大雨の拡大による避難所開設を含む・避難者数は不明)
• 6町村で孤立集落が発生(球磨村は78地区(全域)1432世帯で河川氾濫、土砂崩れ等で道路不通のため孤立)
【災害ボランティアセンター】
※最新情報はHPで要確認 http://www.fukushi-kumamoto.or.jp/default.asp
・7月6日県災害VC開設(市町村災害VCの応援と調整機能)
・7月6日芦北町災害VC開設、八代市・人吉市などでも準備中
新型コロナウイルス感染症拡大防止から、当面は被災地近隣の方々に限るなど、範囲を定めてボランティアの募集が行われる予定。今後のボランティア活動については、被災地域からボランティア募集に関する発信があるまでは、ボランティア活動を目的として被災地に向かわないでほしい。
【情報共有会議】
※HPで要確認 https://www.kvoad.com/
・7月4日以降毎晩、KVOAD主体、JVOAD・支援P・全社協等と情報共有の会議を実施している@Zoom。道路不通・大渋滞、大雨も続き、現地団体でも現地入りはままならない。コロナ禍でもあり、外部支援は慎重な対応を求めつつ、情報共有は続けていきたい。降り続く雨で被害は熊本でも拡大、岐阜県、愛知県も今後注意が必要。
RSYとしては、出来るところから支援をしていく。具体的には、「水害にあったときに」という小冊子を多数保有しているので被災地にいつでも送れる。また、20年前の東海豪雨の際、名古屋JCから寄贈されたボランティア活動のための資機材(スコップ、一輪車、デッキブラシなど)の貸し出しも、準備している。
1.前回からのアップデート
「おたがいさま会議@豊田」について
■株式会社三河の山里コミュニティパワー・萩原氏(Co)
豊田青年会議所(豊田JC)と連携をとって「おたがいさま会議とよた」の立ち上げを準備している。会員数は、113名。
以前の豊田JC会員は製造業、建設業が中心だったが、ここ数年(コロナの影響をもろに受けやすい)個人事業主や飲食サービス業が多くなっている。それに伴い、まちづくりや青少年育成などの中長期的社会貢献活動から、当事者同士の関わりにシフトしていく中で、豊田JCを軸として、8月を目処に立ち上げていく予定。
これまでのNPOおたがいさま会議で見えてきたことは、リーマンショックを遥かに凌ぐ状況であること。今までセイフティーネット上にいなかった人たちの急落が著しい。すでに、行政機関への駆け込みも、リーマンショックや東日本大震災時とは比較ができない件数になっている。秋には、更に急増するとの予測もある。
NPOおたがいさま会議では個人に焦点を当てて現状の把握をしている。豊田の「会議」は企業への視点が必要と考えている。企業→業績悪化→社員の雇い止め→廃業、倒産→命を断つ。あるいは、社員(個人)→解雇→家を失う→食事ができない→命を断つ。の連鎖を多様なセクターとつながって、いかに防ぐかが課題である。
・豊田青年会議所:池田氏
豊田市を中心に街づくりを行ってきたが、コロナで様々な問題が浮き彫りになってきた。今までのやり方だとすぐに動けないので、スピード感が必要だと感じている。豊田の困っている人を手助けしていきたい。
2.課題解決セッション
地域拠点とパンづくり
■ベーカリーハウスわっぱん:清川氏
わっぱの会が母体。2018年3月31日(土)名古屋市北区の大曽根住宅1Fにオープンした地域の拠点になるようなベーカリーカフェ。資源回収、多目的ホールの運営、地域サービス相談コーナーを運営している。
わっぱんは、国産小麦を使用し、添加物は極力使用しないパンを販売し、2工場で70名の雇用をしている。主に自然食品を取り扱うお店・生協に商品を卸している。コロナ禍で生協は在宅の販売で伸びたが、イベント販売(学校の文化祭、企業訪問、教会等でのイベント)はほとんどキャンセルとなっている。その分を配達事業でカバーできないかと考えている。
RSYから使い捨てマスクを1000枚提供され助かったが、コロナの終息が見えないので使い捨てではなく、布マスクに切り替えた。パン製造時に必要な手袋、アルコール消毒液が手に入りにくい状態になっている。
■ソーネショップ:鈴木氏
資源回収コーナー・カフェ・ショップ・イベントホールの貸し出しを行っている。カフェの売り上げ1/4まで下がった。ショップは売上を維持したが、衛生面の経費が掛かった。イベントホールもイベント自体の自粛で利用が減った。資源回収事業は中国の古紙市場が暴落し利益が上がらない状態。コロナ禍以前はローリングストックの講習会も行っていたが、それができなくなり、お客さんとの距離が縮められなくなった。
□質問・感想
・名古屋みなみ災害ボランティアネットワーク・伊藤氏
アルコール薬・手袋は、パン屋さんでは特別なものが必要か?
→ 一般のものでOK
・なごやにし防災ボランティアの会・田中氏
イベントホールの予約をしようとしたが、ネットに空室情報が載っていないので、どの日が空いているのかが把握できない。
→他からも要望はある。ネットの専任がいないのでなかなかできないが、内部で検討をしていく
・レスキューストックヤード・浦野
パンの注文は何個から等の条件はあるか? 配達エリア・イベント開催地等に制限はあるのか?
→個数は決めていないが、配送料は4000円以上で無料、4000円未満は200円をもらっている。イベント販売については特に条件はない、日程の調整が必要である。
→配達エリア:名古屋市内はほぼどこでも可。市外は配達ルートに組み込めれば可能である。
・リリオの会・今枝氏
問屋のルートでアルコールが安く買える。もう一度問屋にあたってみては?
→つながりのある問屋は一社のみで、そこからの仕入れが難しくなっている。
→今枝氏から他の問屋に問い合わせをしていただくことに。
・災害ボランティアコーディネーターなごや・椿氏
障がい者施設の横のつながりはないのか? 地元のベーカリーカフェひまわりが気になっている →組織的な横のつながりはないが、(ひまわりの運営母体の)薫徳会さんのことは以前から知っているので、なんらか協力をしていけたらという話はある。
高級パン路線は?
→いま取り組み始めているところ。知多の有機農場の小麦を自家製紛し「ゆめ食パン」を開発し販売を始めた。
・愛知中小企業家同友会・平沼氏
手袋・マスクは、どの程度必要か?有価/無償の別をはっきりした方が支援をしやすいのだが。
→手袋は購入が前提だが、コロナ以前の何十倍の値段になっていて手が出ない。
→鈴木氏から平沼氏へ購入可能単価等の情報を提供し、平沼氏に心当たりを当たってもらう
・ソーネショップ:鈴木氏
いろいろな情報を得ることができてよかった。情報を発信・受信できる事によってマッチングできる。おたがいさま会議の場があることによって、繋がることができ、すばらしいと思った。
・つなぐ子ども未来・小塚氏
食堂を開けられなくなり、フードパントリー事業のほか、調理したお弁当を渡す事業も始めたが、衛生面からすぐに渡す必要がある。エンドユーザーといかに密接につながれるかが重要になるので、情報発信・受信の仕組みが重要だと感じた。つながっていくことの難しさを痛感している。この場を活用していきたい。一つのテーマにこだわるのではなく、断片的な情報であっても共有しておくのが大事と感じている。
・コーディネータ・萩原
7/8にソーネショップに行きネット環境の問題点を一緒に考えてくる。
・豊田青年会議所:鈴木氏
わっぱんさんに豊田市のイベントに出店してもらうことは可能か?→ぜひ、お願いしたい。他の複数の授産施設の商品も扱っているので一緒に案内できれば有難い。
3.グループワーク
■「各々のできること」をブレークアウトセッションで検討。
・グループ1
ソーネさんのイベントホールの件でITのスキルのある方とつなげることもありではないか?萩原ルートでつなげられる可能性もある。
・グループ2
あまりパンを食べたことないのでどうしたらマーケティングをすればいいのかは不明。ただ、ネットを使うのはいい案だと思う。パン屋さん同士で手をつなぐには難しいので、どういう風につないでいくのがいいのか?
・グループ3
パン販売をメインとする授産所が、傾向としてどのような状況なのかをマスコミに取り上げてもらい、知ってもらい、ノウハウを共有してみては?コープあいちの稲川氏の店舗でパンを扱える可能性あり。
・グループ4
他の障がい者の施設でもみんな同じような状態ではないか?愛知県セルプセンターのHP上でPRしているところもあるが、セルプセンターの状況が不明、愛知県社協で状況が分かれば教えてほしい。
→次回、情報共有する(愛知県社協・渡邊氏)
4.次回の予定
2020年7月14日(火)16時00分~17時00分
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